窪塚洋介 出演映画「沈黙」トークイベントで「辞めてもいいくらいの手応え」
2016年12月16日 17:16
芸能
役柄について、「“踏み絵マスター”ってくらいに踏んでしまうけど、懺悔(ざんげ)もしたがる。醜くてズルい“負のデパート”みたいなキャラだけど、イノセント(無垢)だから弱くて、強くて、裏切ってしまう」と持論を展開。同大学教授で遠藤文学の研究者・細川正義氏らをうならせた。スコセッシ監督からも「自分がイメージしたきたものでなく、本当のキチジローがここにいた」と称賛されたことを明かした。
スコセッシ監督の現場は、「役者への対応、時代考証を含めて日本への敬意が伝わってきた」といい、「山で寒くて震えながら撮影した事も喜び。思わず手を合わせてしまうくらいありがたい気持ちだった」と振り返った。また、不遇の隠れキリシタンを演じるにあたり、「僕は元から痩せてるので大変じゃなかったけど、撮影中に痩せていかないといけない米俳優達は1日スープ1杯とかサラダだけ。その横でフレンチフライとかを食べて申し訳なかった」と、キチジローさながらに“懺悔”した。
主演のアンドリュー・ガーフィールド(33)については、「寝ても覚めてもずっとその役で居るという方法をとっている役者さん」といい、シリアスな役だけに撮影後半は「あいさつもできなかった」と明かした。彼の主演らしからぬ言動が目についたこともあったが、「完成作を見たら全部許せた」と笑顔で語っていた。