島木譲二さん 元ボクサーでこわもても…いつもニコニコ気遣いの人
2016年12月17日 08:35
芸能
ボクサー引退後にスカウトされて吉本入り。36歳の新人だった。「この世界に入る時に“絶対けんかをしたらアカン”と高校の先輩に言われて、いまだにケンカしてませんねん」。そんな真面目なところも愛された。お客さんから「島木さん、写真」と頼まれると「へい、撮りましょか」と、自分のこととは気づかない天然なところもあった。
米映画「ブラック・レイン」に出たことが自慢だった。周りによく「オーディションでパチパチパンチやギャグをやったら監督がナイスボーイ!って言うてくれましてん」と話していた。あの笑顔が忘れられない。
舞台上でカンカンヘッドをやって頭をケガしても慌てることなく笑いに変えた。本当に吉本新喜劇が好きだった。ニコニコしながら「えらいすんまへん」と話す元気な顔をもう一度見たかった。(文化社会部デスク・森 俊幸)