桂米朝さん特別展、没後初開催 ゆかりの品など展示「米朝アンドロイド」も
2017年01月11日 14:19
芸能
展示資料は約600点、写真は約100点にのぼる。第2次大戦の戦中、戦後の困難な生活の中でも欠かさず劇場へ通った証となる「劇場控え」や、米朝さん直筆の新作落語「一文笛」の原稿、73年3月に家族5人で行った宮崎、鹿児島への家族旅行の写真などが初めて展示される。なかでも特筆すべきなのが昨年1月9日に85歳で亡くなった3代目桂春団治さんの遺品から見つかった「親子茶屋」の直筆原稿。59年3月に3代目を襲名する春団治さんに「“ネタが少ないから、やらなアカンな。しゃあない。でも、一升瓶を持って来よった”と生前に何度か聞かされました」と米朝さんの長男で5代目桂米團治(58)。米朝さん直筆の手紙で「大変遅くなってしまひまして、申しわけありません」(原文のまま)で始まり、「親子茶屋」の原文が書かれ、最後は「弥生中浣(3月中旬)桂春団治御師匠様」(原文のまま)で締めくくられている貴重な資料も一般公開される。また、2012年の「米朝展」で制作、展示された「米朝アンドロイド」も飾られる。
「落語は旧暦でやります。その旧正月の元日にあたる28日に始まるのも、めでたいですね」と米團治。3月20日まで。落語界やトークショーも開かれる。