梅宮辰夫涙 松方さん最後は体重40キロ…「待ってろ、すぐ行くから」
2017年01月25日 05:30
芸能
昨年2月に肺炎にかかり、松方さんと前後して入院。先に退院して以降「月1度は見舞った」。5月までは意識がはっきりしており「土産は何がいいか聞いたら“辰兄が作る弁当がいい”と言うから、毎回作って持ってってやった」と話した。
最後の対面は昨年12月20日。「意識がなく、宙をボーッと見てる。オイッて言っても反応しなかった」という。最後は「体重が40キロだったと聞いた。元が60キロとしても20キロ減。大変ですよ」。それから約1カ月後、永遠の別れを迎えた。
23日の密葬は梅宮のほか、松方さんのパートナーの元女優山本万里子さん(44)、弟の目黒祐樹(69)夫妻、松方さんが最初の夫人との間にもうけた長男の目黒大樹(43)と長女の計6人が参列。「火葬までずっとそばにいた。端正な顔で、今にも起きてきそうだとずっと話していた」と話した。
生前は「仕事の話はしなかった」。ドラマの共演は10本ほどだが、1985年放送開始の日本テレビ「世界を釣る」シリーズなど「釣り番組は25本以上一緒だった」と、大海に結ばれた絆だった。最初に所属した東映では年齢も芸歴も梅宮が上。普段は先輩ぶって「(芸歴が)3つ違うとこんなに違うもんかなと嫌みを言われながら」釣りを通じて心を通わせた。
松方さんは晩年マグロ釣りに心血を注いだが、「1回海に出ると60万円くらいかかる。1週間の漁を年4、5回。でも、釣れるのは10年に1度。一体いくら捨てるんだと言ったことがある」と笑いつつ「今の連中にはできないよ」ときっぱり。
「釣り番組で海外に行くとき、松方はスタッフ全員のパスポートを集め免税店に行く。1人2本ブランデーが買えるのでスタッフに1本ずつポンと渡し、後は独り占め。豪快だった」と松方さんらしい逸話を披露した。
「“天国の海に釣りに来い”と言われてる気がしたから、待ってろ、すぐ行くからと答えた」と話すと、目には涙。大きな喪失感をのぞかせた。