「際どい質問対策」“総合笑社”吉本の意外な一手に会場爆笑
2017年01月30日 10:35
芸能
![「際どい質問対策」“総合笑社”吉本の意外な一手に会場爆笑](/entertainment/news/2017/01/30/jpeg/20170129s00041000392000p_view.jpg)
「そもそも変なことを聞かなければいい」と言う方も多いだろう。しかし、いかにゲスであろうが、興味を持つ人がいる限り、代表して聞かねばならないのが芸能マスコミの性。現場でシャットアウトされるたび、「分かってくれとはいわないが、そんなに俺が悪いのか…」と懐メロの歌詞が頭をよぎる。
そんな中、報道陣を爆笑させる異色の対応があった。1月23日に行われた「オリエンタルラジオ」藤森慎吾(33)の長野県諏訪エリアPR会見でのことだ。その日は18歳以下の女性との淫行疑惑で騒ぎになった狩野英孝(34)が釈明会見した2日後。共演するバラエティー番組も多いことから、報道各社は狩野について聞き出そうと手ぐすねを引いていた。
すると、女性司会者が「なお、狩野英孝さんについての質問は…」と切り出した。「またか…」とあきらめムードの中、次に出たのは「…進行役が“では最後の質問をお願いします”と言うのを合図にしていただけますよう、お願い申し上げます」という、想像の斜め上を行く言葉。百戦錬磨のリポーターも「こんなの初めてだよ〜!」と大爆笑。藤森本人も「(質問を)許すんかい!!」と思わずツッコミを入れ、ピリピリ感はゼロに。答えにくい話題ながら、藤森も「(チャラ男ですが)僕は大丈夫ですよ!」と苦笑しつつ、ジョークを交えて答えてくれた。
このアナウンスは所属事務所、吉本興業の意向だった。現場の担当者に理由を聞くと「止めたってどうせ聞くでしょ。だったら面白いほうがいいじゃないですか」。世知辛い世の中にあって、ヒザを打つ思いだった。
いろんな大人の事情で時にせめぎ合いも起きる芸能界だが、基本的には「世の中を明るくする」仕事。取材する側もタレント側も、もっと力を抜いてもいいのかもなぁ、と思った日だった。(記者コラム)