作曲家の中村泰士氏(77)が8日、大阪市内で4月9日に大阪城ホール(大阪市中央区)で開く新たな音楽イベント「カラオケレインボー1万人の歌謡曲」の発表会見を開き、「新たな音楽シーン、歌謡曲の楽しみ方を作りたい」と語った。
「大阪を歌謡曲の聖地に」を目指して活動してきた中村氏。大阪城ホールで83年から35回にわたり開催され、浪速の名物イベントになっている「サントリー1万人の第九」に刺激を受け、その歌謡曲版となる同イベントを企画した。自身が作曲した「喝采」のほか「いい日旅立ち」「365日の紙飛行機」など幅広い時代の名曲の数々を参加者1万人と歌うという内容。「歌謡曲はメロディーが美しい。ハーモニーなしでも、心ある旋律を皆で歌えばドラマが生まれ、感動できるはず」と自信をみせた。
イベントは第1部が夏川りみ(43)や小柳ゆき(35)らゲスト歌手によるステージ。第2部で場内の参加者全員での大合唱を行う。第2部でフルオーケストラを1時間以上にわたり自ら指揮する中村氏は、「正直ビビっている。毎日指揮の練習を20〜30分必ずやっていて肩が痛い」と苦笑い。「ええ年して何しとんねん、と言われそうだが、“大人の星・道しるべ”にならなあかん」と発奮し、「成功させ、歌謡曲の大合唱があちこちに広がれば」と期待していた。