又吉直樹、新作小説執筆中の苦悩語る なぜ東京を離れ札幌を訪ねたのか
2017年02月26日 22:40
芸能
週に10本テレビ番組に出演する売れっ子だが、徹底的なスケジュール管理を行い執筆に専念する休暇を取得。東京を離れて向かった先は札幌だった。北の大地を選んだ理由について「20歳のころに小樽の劇場に住み込みで出ていた。そのときに札幌に来たことがあったのですが精神的にしんどいときで。当時の心境に近づけるかなと…」と説明。小説の中の売れない主人公と下積み時代の自身の心情を投影しようとしていた。
東京に戻ると再び激務の日々を過ごす。執筆の壁にぶつかると街に出るといい、20代のときに住んでいた武蔵野市の三鷹台へ向かうことも。「考えて焦って書くより、行けば書ける」と自身の“原点”となる場所を訪れる意義を語った。
苦闘し続けた6カ月、300枚近くの長編を書き上げた又吉。作品は3月7日発売の文芸誌「新潮」(新潮社)4月号に掲載される。第3作では何を描くか、まだ決めていないという。番組ラストで「書き続けないといけないというのはあると思うんですけど、でも小説家として生まれてきたわけではないので、自分ができるとかやれるというふうには思わない。ただ、書くだけやし、やるだけやし」と、小説へ向き合う姿勢について冷静に振り返った。