渡哲也 弟・恒彦さんと無言の別れ 棺の中じっと見つめ…
2017年03月18日 05:30
芸能
16日に直筆の文書で、「弟を失いました。この喪失感は何とも言葉になりません」とショックの大きさを吐露していた。加えて15年6月に発症した急性心筋梗塞と肺気腫などの呼吸器疾患のため、現在は自宅療養中。ただ、この日は周囲に落胆した様子は一切見せず、親族らに声を掛けるなど気丈に振る舞っていたという。歩行の際にも介添えやつえなどを使わず「しっかりした足取りで参列されてました」(関係者)。決して万全の体調ではない中、弱みを見せることなく弟を送った。
(戒名はなく/) 渡瀬さんの遺体はこの日午前11時10分ごろ、喪主で妻のい保(いほ)さんら家族や関係者らの手で自宅から運び出され、都内の寺院に向かった。喪服姿のい保さんはつえを突きつつも涙を見せることなく、霊きゅう車の助手席に乗り込んだ。
所属事務所によると、同所での葬儀を終えたこの日午後4時すぎ、遺体は都内の斎場で荼毘(だび)に付された。小規模での葬儀は「派手なことを好まなかった故人と、それを尊重するご家族の意思が働いたもの」(関係者)という。京都時代から親交の深かった俳優仲間の片桐竜次(69)成瀬正孝(67)不破万作(70)木村栄(62)中西良太(64)も一緒に見送った。
遺影は昨年1月に、い保さんの誕生日の際に撮影されたものが使われた。棺には家族からの手紙と、家族旅行などで撮影した一家の写真が納められ、最後まで家族の愛に包まれた旅立ちとなった。戒名はつけられなかったという。