ひばりさん 30年前の船村氏宛て手紙発見、名曲につながる苦悩と決意つづる
2017年04月09日 05:30
芸能
ひばりさんのスタッフから、復帰作を担当する船村氏に手渡された。ひばりさんからは「今まで以上のどんな曲にでも挑戦しますから、手加減なんかしないでやってほしい」との伝言もあった。それまで、船村氏が難曲を書けばひばりさんが歌いこなすコンビで「波止場だよ、お父つぁん」(56年)、「哀愁波止場」(60年)などの曲を送り出してきた。
意思をくみ取った船村氏は、またも難曲を書いた。それが星野哲郎氏が詞をつけた「みだれ髪」。低音で始まり、サビではひばりさんが使ったことのないほどの高い音域へ一気に跳ね上がる。これもまた、ひばりさんは見事に歌いこなし、代表曲の一つとなった。
手紙は船村氏の死後、栃木県日光市の仕事場で遺族が発見。曲の誕生秘話とともに、10日放送のTBS特番「美空ひばり生誕80周年特別企画in東京ドーム 不死鳥コンサート2017」(後7・00)で紹介される。