こじはる 29歳誕生日にAKB卒業、大粒涙「全てを与えてくれた」
2017年04月20日 05:30
芸能
その目から大粒の涙がこぼれたのは、公演の途中、メンバーと誕生日を祝った後に総合プロデューサー・秋元康氏(58)の手紙が読み上げられた時だった。
秋元氏は「君は手のかからないメンバーだった。やるべきことをやって自分の時間をつくっていた」と初期の頃を回想。「君に甘え、30歳を超えても、いてくれたらいいと思っていた」と振り返りつつ「もう陽菜に甘えられない。第二の人生を祝福します」と惜別の言葉を贈った。
小嶋は「2年前に卒業していたら、こんな手紙はもらえなかったと思う。これまで長かったが、長くやって良かった」と涙をかみしめた。
公演は自身がプロデュースし「思い出の曲を詰め込んだ」という内容。最後のセンター曲となった「シュートサイン」でスタートし、アンコール最後の「夕陽を見ているか?」まで計20曲を披露した。
終演後には、劇場近くで記者会見。「小嶋さんにとってAKBとは?」との質問に「今までは全てでした。明日から、それがなくなるので、どうなるのか楽しみです」と明るい表情で答えた。
最後の公演を振り返り「予想外のメンバーが泣いた」と、過去にほとんど涙を見せたことのない渡辺麻友(23)、柏木由紀(25)の名前を挙げ、メンバーの反響の大きさを訴えた。
卒業で恋愛も解禁。「私がアイドルだと思って遠慮していた人もいると思うから、周りの変化が楽しみ。誰か来るのかな?」と笑顔。「今、いいなと思っている人は?」との問いは「いないです」と否定した。
今後はファッション関係の仕事を中心に活動する意向だが「何か機会があれば歌いたい」とも語り、古くからのファンに期待を持たせた。
◆小嶋 陽菜(こじま・はるな)1988年(昭63)4月19日生まれ。埼玉県出身の29歳。05年10月、AKBの1期生オーディションに合格。08年9月、高橋みなみ、峯岸みなみとのユニット「ノースリーブス」結成。13年10月発売のAKBのシングル「ハート・エレキ」で初センター。16年6月の総選挙開票イベントで、卒業する意向を表明。今年3月発売の「シュートサイン」で最後のセンターを務めた。