稀な病で死去した声優・松来未祐さんの闘病生活を放送「生きてたい」と心の叫び…
2017年05月09日 22:27
芸能
松来さんは病気が分かってもしばらくは病気のことを隠して仕事を続けていたが、2015年に入り、呼吸困難を起こし入院。この時には既に肺炎を起こし命を落としてもおかしくない状況になり、完治には造血幹細胞移植しかないと宣告を受けた。
松来さんは広島に住む父親に「死にたくないよ 治療がんばるから、生きてたい」とメールで本心を打ち明けたが、その後友人の紹介でこの病を完治したというプロスノーボーダーの荒井DAZE善正さんの話を聞き、この病気のことを発信したいと前向きになり、一度は病気も快方に向かっていた。
しかし、38歳の誕生日を多くの友人たちと迎えた数日後に容態が急変し、松来さんは帰らぬ人になった。
松来さんの病名である「CAEBV(慢性活動性EBウイルス感染症)」は、日本人成人の9割以上が感染しているというEBウイルスがリンパ節にあるT細胞、またはNK細胞に感染し発熱や炎症反応を起こすという病気で、進行すれば白血病や悪性リンパ腫になり死に至る病でありながら、医師の間でも認知度が低く、特別な検査がないと発見できない。
番組では松来さんの死後、彼女の友人達がこの病の啓発イベントを開催し、早期発見と治療を呼びかけていると伝えた。
スタジオでは松来さんのアニメを見ていたというゲストの山本美月(25)が「あの声がもう聞けないのかと思うと」と目を潤ませて話したほか、アニメ好きとして知られるKis−My−Ft2の宮田俊哉(28)は「亡くなる1か月前まで松来さんが声をやってたアニメが放送されていたので、結構ショックだった」と振り返った。