獅童、肺腺がん公表 人間ドックで“奇跡的”早期発見「病に打ち克つ」
2017年05月19日 05:30
芸能
関係者によると、がんを告知されたのは今月11日。右肺にステージ1A(3センチ以下)の腫瘍が見つかったという。定期健診の人間ドックで肺がんの疑いがあると診断されたため、再検査を受けていた。肺腺がんは肺がんの一種で、肺がんの約60%を占める。自覚症状はなく、関係者は「悲そう感もなく元気です。8月まで休んだら復帰できるのではないか」と話している。
切除手術は6月上旬を予定している。このため、6月の福岡・博多座、7月の東京・歌舞伎座での公演への出演を取りやめる。「六月博多座大歌舞伎」では「車引」の松王丸などを演じ、「七月大歌舞伎」では「慶安の狼」に主演する予定だった。入院までの仕事は予定通り務めるとし、あす20日の帯広市民文化ホールでの講演会は実施する。
関係者によると、獅童は2年前に脳動脈瘤(りゅう)の手術を受けていたことが、今回の早期発見につながった。その際は開頭手術を受け、術後1週間で退院。関係者は「大事に至らなかったが、その時から健康管理をより気にかけるようになっていた。今回、早期発見できたのも定期的な検査を欠かさないようにしているからだろう」と話している。
日本テレビ「news every.」で、キャスターを務めるNEWSの小山慶一郎(33)は、獅童からメールを受け取ったことを明かした。「(脳動脈瘤を)克服できたので、今回も絶対に乗り越えます」とつづられていたという。
獅童の家系には、がんで亡くなった人が多い。08年に父で初代中村獅童の小川三喜雄さん(享年79)が胃がんで他界。叔父の萬屋錦之介さん(享年64)は咽頭がん、親戚にあたる十八代目中村勘三郎さん(享年57)は食道がんだった。歌舞伎関係者は「親族をがんで亡くしているので本人も気をつけていた。これから何十年と歌舞伎界を背負っていく存在。しっかりと治し、舞台に戻ってきてほしい」と話している。
◆中村 獅童(なかむら・しどう)本名小川幹弘。1972年(昭47)9月14日、東京都生まれの44歳。81年に8歳で初舞台を踏み、二代目中村獅童を襲名。映画俳優として「ピンポン」「いま、会いにゆきます」などのヒット作がある。05年に女優竹内結子(37)と結婚、08年に離婚。15年1月に元読者モデルの沙織さん(33)と再婚した。1メートル77、63キロ。