小橋賢児 新型花火大会で狙う「全身の毛穴が開くような」体験

2017年05月24日 10:00

芸能

小橋賢児 新型花火大会で狙う「全身の毛穴が開くような」体験
総合プロデュースを務める花火イベント「STAR ISLAND」について語る小橋賢児 Photo By スポニチ
 俳優の小橋賢児(37)が27日に東京・お台場海浜公園で行われる未来型花火イベント「STAR ISLAND(スターアイランド)」で、総合プロデュースを務める。今なぜ花火イベントを手掛けるのか、その新しさとは?イベントへ込めた思いを聞いた。
 小橋はTBS「若葉のころ」(1996年)やNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」(01年)、映画「スワロウテイル」(1996年)など数々の作品に出演。その一方で日本最大級のダンスミュージックフェスティバル「ULTRA JAPAN」のクリエイティブ・ディレクターを務めるなど、近年はイベントプロデュースに活躍の範囲を広げている。

 今回手掛ける「STAR ISLAND」はただの花火大会ではない。会場のビーチに約120基のスピーカーを置き、全方位から鳴り響く音楽は包み込むような3Dサウンドとなる。さらに100名を超えるパフォーマーが登場し、照明効果も合わせ、視覚と聴覚を刺激する新しいエンターテインメントを提供するとうたっている。

 きっかけとなったのは「ULTRA JAPAN」で150年の歴史を持つ老舗花火師集団・丸玉屋と出会ったこと。フィナーレで花火を打ち上げ、「12万人の観客が、花火が上がることで1つになった。そこで花火師さんと『花火の新しい感じができたらね』という話はしていた」。

 実際にどういった形の花火大会を作り上げるか検討する中で考えたのは「ただの花火イベントをやっても意味がない。『伝統を守ろう』という言葉はよく聞くけれど、伝統って守るものなのか?」ということ。

 小橋の考えはこうだ。「そもそも伝統を作った人は、その時代に全力を注いでイノベーションしてクリエーションしたのではないか。だから今伝統になるまで残っている。伝統を同じ形で守るだけで、今の世代から見てただの古いものになってしまったら、本質的には守っているとは言えない。今の若者でも興奮するものならファンになる。ファンになれば、残していこうと思えるはず」「花火というイベントを作り上げた人たちの思いを継承するならば、今の時代の新たな才能を掛け合わせて新しいものを作ろう」

 東京湾大華火祭や横浜・みなとみらいの神奈川新聞花火大会、鎌倉花火大会など最近は中止、休止になる花火大会が少なくない。それが今回のイベントを行う直接的なきっかけになったわけではないにせよ、「これからは有料イベントが主流になってきますよと花火師さんから聞いていた。ただ、有料にしても中身が無料と変わらなきゃお金を払ってもらえない。今回はイベントを楽しむということにお金を払ってもらうチャレンジ」と意気込む。

 小橋がインタビューで何度も口にしたのは「全身の毛穴が開くような感覚」を味わってもらいたいということ。それは生まれて初めて花火を見た時であったり、かつてテレビが貴重だった時代に街角でかぶりつくように見ていた人々のような体験。「この会場に入るか入らないかで人生が180度変わる体験ができると思う。音も照明もパフォーマンスも今まで見たことのない世界があります」と自信に満ちた笑みを浮かべた。

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