放送60周年「きょうの料理」 60年間変わらぬ「編集しない」こだわり
2017年05月24日 13:03
芸能
![放送60周年「きょうの料理」 60年間変わらぬ「編集しない」こだわり](/entertainment/news/2017/05/24/jpeg/20170524s00041000169000p_view.jpg)
司会の後藤アナは18年間“ダジャレ”で番組をなごませてきた。番組講師の料理研究家の鈴木登紀子氏の回で思わず放った「胡椒が故障しているかと思った」というコメントについて、「(鈴木氏から)スタジオが和んだわねと言われて。それを励みにダジャレを頑張っています。18年間の間、見る方の感覚も変わってきたのかなと、ありがたい」と話した。
NHKエデュケーショナルのシニアプロデューサー大野敏明氏は「(60周年で)劇的に変えていることはない。忙しい人に役立つ、簡単なレシピと手をかけた料理をバランスよく紹介していきたい」。長年続いた秘けつを聞かれ、「もちろん、見てくださる方がいるから」としながらも「講師の方々のレシピの質がニーズに応えられているから続いていると思う。レシピの質は愚直にこだわって、(テキストの)出版の編集チームと番組のスタッフが毎日ブレストして、こだわってきたことが信頼につながっているのではないかと思う」と力を込めた。
放送開始当初、月曜〜土曜の週6回、10分の生放送番組だったが、現在は25分番組へと変化。それでも制作のスタイルは変わらない。土井氏は「できるだけ吹き替えをなくしたい」とこだわりを明かし、「鍋の中が美しいとか、その行間を伝えたいから準備する。ひとつのお鍋がいくつもいることも多い。(吹き替えの)鍋の数は減ってきているのかも」と明かす。大野氏は「24分半の番組なんですが、1回リハーサルをして、どこをカットするかなどを打ち合わせて、裏方の人がそれに合わせて準備をして、本番では生放送と同じ24分半で撮り切るというスタイルを変わらずやっているんです。放送開始当初は生放送だったので、それ以来、ずっとそのスタイルを貫いている」。土井氏も「編集しないです。リハーサルをきちっとして本番はピシャっと終わる。後藤さんに時計が入っているみたい」と続け、意外な舞台裏を明かした。