リリー・フランキー&亀梨和也 大学で特別授業「皆さんだまして映画の宣伝します」
2017年05月24日 19:18
芸能
「美しい星」は、三島が32歳の時に書いた異色のSF小説といわれ、映画は現代に時代を置き換えリリーが火星人、亀梨が水星人に覚せいするという荒唐無稽な設定。リリーは、「三島はポップアートをミックスして新しいものに生まれ変わるのが好きだったから、面白いと言ってくれると思う。面白くないと思ったら、三島のせいだから」と話し、笑いを誘った。
亀梨も同様で「大前提として、監督に身をゆだねた。そこには圧倒的な信頼があった」と説明。その上で完成した映画を観賞し、「勝手に抱いていたイメージの先にある問いがいっぱい詰まっている、イケている映画だなと思った。今までになかった新しいものにトライさせてもらった作品」と満足げに話した。
学生からの質問にも応じ、夢が見つからなくて困っているという女子学生からの訴えにリリーは「僕も今でも何になりたいか分からない。いまだに大人になったらこれやりたいという思いがある。普段は家でおでんのイラストを描いている人だから。おいおいでいいんじゃない」と説諭。亀梨も、「こうじゃないとダメという自分はない。その瞬間瞬間を楽しんで、全力で向き合うことを全うできる自分でいることが大切じゃないかな」とアドバイスした。
そして、リリーが「今は文豪の映画化が少なくなっている。そういうものは構えて見られやすいけれど、面白いな、じゃあ小説も読んでみようという流れになっていくべき。又吉(直樹)くんが芥川賞を獲って小説を読むきっかけになったように、この映画がそういうことに気づいてもらうきっかけになればいいと思う」と説き、締めくくった。