仲代達矢 悪役に意欲も「ちょっと怖すぎる」と拒否した役とは
2017年06月03日 14:28
芸能
台本で10数ページに及ぶラストシーンの「リア王」のセリフ回しは圧巻で、阿部は「台本を開いた時に無理だと思った。これほど長いセリフをひとつも間違えることなくしゃべられた姿に感動した。僕も将来に明るい希望が見えた」と感嘆。仲代の娘役を演じた黒木も、「ほぼ仲代さんとご一緒のシーンで、ぜいたくな経験で幸せな時間を過ごすことができた」と最敬礼だ。
舞台ではシェークスピア劇を演じている仲代だが、「リア王」は経験がなく、映画でも黒澤明監督の「乱」(1985年)に続く2度目。「すごく長いので、これで最後にしようかな。でも万が一、力があったらやろうと思っている」とさらなる意欲を見せた。
その上で、小林監督に「次は、すごい悪役はどうかな?」と提案したことを告白。だが、小林監督は「撮影が終わって打ち上げで、“シャイニング”のジャック・ニコルソンみたいな役はどうですかと話したら、すごくイヤな顔をされた」という。仲代は、「あれはちょっと怖すぎるでしょ。でも、悪役、やりたいですね」と意気軒高だった。