里見浩太朗、松方弘樹さんに「もう一度会いたかった」 五木ひろしも「恩返しが…」

2017年06月06日 17:07

芸能

里見浩太朗、松方弘樹さんに「もう一度会いたかった」 五木ひろしも「恩返しが…」
松方弘樹さんの祭壇と縁の品々、事前献花に訪れた五木ひろし Photo By スポニチ
 1月21日に脳リンパ腫のため74歳で死去した俳優の松方弘樹さん(まつかた・ひろき、本名目黒浩樹=めぐろ・こうじゅ)を偲ぶ会が6日、都内ホテルで営まれた。
 仕事の都合で会に参加できない歌手の五木ひろし(69)は事前献花に訪れ、松方さんとの思い出を語った。

 松方さんとともに、作曲家・上原げん氏の門下生となった五木は、兄弟子として松方さんを慕っていた。松方さんは、五木の歌の才能を目の当たりにし、俳優の道1本に絞ったとのちに語っている。

 五木は「それがあったから俳優になられた。私なりに人生のいい時に出会ったのかな」と振り返った。松方さんが芸能生活40周年を迎えた時、五木は依頼されて曲を提供。その曲はレコーディングすることなく、舞台のみの披露となってしまったが「このあいだ探して聴きました。僕にとって先輩、お兄ちゃんへの恩返しができたのかな。いいきっかけをもらった。そんなことを思って(祭壇に)手を合わせました」としみじみ。「とにかくずっと先輩、兄弟子だった。僕が16歳、松方さんが20、21歳の時に出会ってもう50年経つ。(松方さんへの最期の言葉は)頑張ります、見ていてください」とあさつしたとことを明かした。

 また、松方さんと「ずっと東映の同じ釜の飯を食べていた」という俳優の里見浩太朗(80)も取材に応じ、「俳優としてすごくまじめで、とことん突き詰めていく方だった。監督とディスカッションをしたり、中途半端なことが嫌いな性格だった」と故人を回顧。里見は、松方さんが入院している病院関係者を通じて面会を試みたが「入室はできない」と会えずじまいだったことを明かし、「僕は会いたかったんです。怖そうな俳優だけど、にやっと笑うとかわいい。若い時からあわせていた顔。残念というか、もう一度会って話さなくてもにやっと笑って『先輩』と言ってくれそう。もう一度会いたかった。その思いだけです」と無念をにじませた。

 松方さんは時代劇スター近衛十四郎さんと女優の水川八重子さんの間に長男として誕生。歌手志望だったが、明大中野高3年の1960年に東映入りし、同年「十七歳の逆襲・暴力をぶっ潰せ」で主演デビュー。その後、「昭和残侠伝」シリーズといった任侠映画から「仁義なき戦い」シリーズなどの実録路線、さらに「柳生一族の陰謀」を初めとする大型時代劇で活躍した。近年では趣味の釣りで300キロ以上のマグロを釣り上げるなど、豪快なイメージで知られた。元妻の女優の仁科亜季子(64)との間に、タレントの仁科克基(34)と仁科仁美(32)をもうけている。

この記事のフォト

【楽天】オススメアイテム
`; idoc.open(); idoc.write(innerHTML); idoc.close(); });