竹原慎二 ステージ4からの生還に「がん=死じゃない」も麻央さんの訃報に「残念」

2017年07月05日 19:27

芸能

竹原慎二 ステージ4からの生還に「がん=死じゃない」も麻央さんの訃報に「残念」
書著「見落とされた癌」発売記念講演会イベント前の取材会で目を潤ませる竹原慎二 Photo By スポニチ
 ボクシング元WBAミドル級王者でタレントの竹原慎二(45)が5日、東京・八重洲ブックセンターで書著「見落とされた癌」の発売記念の講演会を行った。
 竹原は14年にステージ4の膀胱がんが見つかった。あれから3年、余命1年と宣告され、手術、リハビリを経て、現在に至るまでの闘病記。最初は頻尿から始まり、痛みも出たが、通っていたドクターからは「大丈夫だよ」と言われていたといい、「僕がその先生を信じたばっかりに…」と悔しさをにじませ、「1年後に結構な血が出て、違う病院を紹介されて行ったら、手遅れ寸前だった。それから、妻といろいろ葛藤しながら戦ってきた」と経緯を説明。「今は経過観察中。3年経って、何もないので順調です。術後以来、そういうもの(抗がん剤等)はやっていません」とし、現在は半年に1回の検査を行っていることを明かした。

 「検診も大事だし、食生活に気をつけないといけない。昔は暴飲暴食で、タバコもやっていた」と反省しつつ「最近では、お酒の量も増えてきたけど、そこまで元気になったのかなと」と回復ぶりに笑顔も見られた。

 治療は「正直、きつかったです」と竹原。元プロボクサーということで体力にも自信はあった。「抗がん剤も手術もなめていた」といい、「特に手術はもう一回やれと言われたらとんでもない。逃げ出したいぐらい。精神状態が一番きつかった。絶対ダメなんだと思ってやっていたので…」と辛い治療を振り返り、目を潤ませた。

 ステージ4から復活できたのはやはり周囲の支えがあってこそ。「好き勝手に生きていたので、女房には頭が上がらない。女房をはじめ、娘、いろんな人の支えがあった」と振り返り、「落ち込んでもダメだなと途中からわかった。辛くても笑っていこうよって。常にそう心がけた。作り笑いでもいいからっていったのが良かったのかな」と続けた。

 「医者を信じちゃいけないよというのはある」としながらも「病気になったらあれこれ言ってられない。生きるにしても死ぬにしても、前向きに笑って、取り組まないとダメだなというのはある。治療法もすべて自分で決めること。絶対に、がん=死じゃないというのを、僕が証明して伝えていきたい」と力を込めた。

 昨年6月には闘病記をつづったブログをスタートし、同9月からブログをスタートしたフリーアナウンサーの小林麻央さん(享年34)とのエールの送り合いも注目を集めた。同書の発売日に、その麻央さんの死が重なるという悲しい巡り合わせもあった。

 麻央さんへの思いを聞かれ、竹原は「麻央さんがブログを開設した時に『頑張ってね』みたいなことを書いたら、向こうのブログで書いてくれた。それぐらいしか(交流は)ないんですけど、非常に残念ですね」と“仲間”の訃報に無念さをにじませた。
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