Jアラート発令から7分で何をするか

2017年09月22日 11:00

芸能

 北朝鮮のミサイル開発が止まらない。9月15日に中距離弾道ミサイルを発射し、日本上空を通過した。消防庁は、弾道ミサイルが日本上空を通過したことに伴い、国民に情報を伝える「全国瞬時警報システム(Jアラート)」で飛来情報を伝達。「発射」の一報から、実際に上空を通過するまで7分足らずだった。
 Jアラートを受け、どのように行動すればいいのか。内閣官房の国民保護ポータルサイト「弾道ミサイル落下時の行動について」によると、屋外にいる場合は「近くのできるだけ頑丈な建物や地下街に避難する」「適当な建物がなければ物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守る」としている。また、屋内にいる場合は「できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動する」としている。

 政府関係者は「放射線はコンクリートなどの遮蔽(しゃへい)物で抑制できる。また、ミサイルが落下した場合、爆発にできるだけ身をさらさないようにしなければいけない。そのための行動です」と力説する。しかし、15日の発射では「避難してもミサイルが落ちてきたらどうしようもない」(福島市の男性)、「どこに逃げても無駄の気がする」(北海道伊達市の女性)と、実際に行動を起こさない人も多くいた。

 この事態を受け、政府はこのほど、Jアラートの運用改善に向け、アンケートを開始した。アンケートでは、12道県の全617市町村の役所窓口に訪れた人に協力を求め、今月下旬までに約3000人分の回答を得るとしている。「当日何をしていたか」「ミサイル発射をいつ、どのように知ったのか」「どのように対応したか」などの内容で、Jアラートによる情報提供の見直しにつなげる方針だが、万が一に備え、われわれの意識向上が最も重要になってきそうだ。
【楽天】オススメアイテム