渡辺いっけい 月9「民衆の敵」出演 後輩・古田新太に“アゴで使われ”心境複雑?
2017年11月20日 07:00
芸能
ヒロインの進む道に大きな影響を与えかねない“影”のある役柄に、渡辺は「小道具を使おうと考えました。メガネをかけましょうって言われたのですが、僕が選んだのは鎖がついているメガネ。(『アルプスの少女ハイジ』の)ロッテンマイヤーさんみたいなイメージ、分かります? つけてみると、意外と使える!と思いました。セリフがない代わりにメガネをかける動作つけたり、上目使いで見たりして。いい人でもないし、悪い人でもない、最終的には“人間”が見えてくるように」と工夫を明かした。
共演の古田は大阪芸術大学の後輩で、渡辺が1985年まで在籍した「劇団☆新感線」で一緒に。「最初は別の役だったらしいのですが、そのうち、脚本家さん(黒沢久子)が『せっかくなら古田さんの下で、アゴで使われる役の方がおもしろいいのでは』と言われたと伝え聞いています。皆がそれに乗るのなら、それはそれで、おもしろいのでは。(古田は)大学の後輩ですし、劇団☆新感線で一緒だったというつながりがありますので、2人が醸し出す、ちょっとしたやりづらさなどが出るのも、おもしろいかもしれないなと」
古田に「おい!」と言われるシーンは「何とも言えない気持ちになりました。まあ、舞台でもアイツが強くて私が弱いという役が多いので、慣れてはいますがね。前室と呼ばれる控え室で、ソファーにドカッと座っている古田のそばに、共演者が誰も近づいてこないんですよ。ドンの雰囲気が出すぎているのではないでしょうか。30年以上の付き合いですから、(演技が)うまいのは分かっているのでリスペクトはしていますよ。向こうはどう思っているか分かりませんが。本当に僕が先輩で良かったです。後輩なら地獄ですよ」と苦笑い。
それでも「古田もベテランと言われるようになったんだな〜。でも、アイツはさみしいだろうなと思いますよ。前室などでも、本当は気さくに話し掛けてほしいし、誰かと一緒にいたいタイプなんですよ」と思いやった。