「11月のライオン」の雄叫びに注目を 王将戦挑戦者21日に決定
2017年11月21日 06:40
芸能
また同時に、来年の予選を免除されるための残留争いにも目が離せない。翌年も王将戦リーグ参戦が保証されるのは、7人中4位まで。5位以下の3人は、翌年は2次予選からの出場を余儀なくされる。
最終対局を前に決まっているのは、首位の豊島と3勝3敗の糸谷哲郎八段(29=最終日対局なし)の残留、そして1勝4敗の佐藤天彦名人(29)の陥落。ともに2勝3敗の郷田真隆九段(46)と渡辺明2冠(33)、そして挑戦権を狙う深浦と斎藤にも陥落の可能性が残されている。天国か地獄か、最後まで分からないのも「将棋界でもっとも過酷なリーグ」と呼ばれるゆえんの一つだ。
将棋を題材としてアニメ、映画化された人気漫画「3月のライオン」のタイトルは元々海外のことわざが由来だが、プロ棋士にとって命運を懸ける順位戦最終局を主に3月に戦うという意味が含まれているとされる。「11月のライオン」の雄叫びにも注目してほしい。