NHKは7日、12月31日に放送する「第68回NHK紅白歌合戦」(後7・15〜11・45)のエンディングの「蛍の光」の指揮を作曲家の都倉俊一氏(69)に決まったと発表した。
7月に肺炎のため亡くなった作曲家の平尾昌晃さん(享年79)の後任となる。都倉氏は「紅白歌合戦の『蛍の光』の指揮の依頼を受けたとき、さまざまな感慨がわいてきました」とし、「子供の頃見ていた藤山一郎さん、そして宮川泰、平尾昌晃の両先輩の後を継ぐことになり、大変光栄なことだと感じています)と喜び。「長年、紅白で私の楽曲の多くが歌われてまいりましたが、作曲家の私が直接関わったことはありませんでした。いつも視聴者として楽しんでいた紅白に関わることになり、ご依頼を受けた時には一種の緊張感を覚えました。1年を締めくくる紅白の『蛍の光』を会場の皆さん、そして全国の皆さんと力いっぱい歌いたいと思います」とコメントを寄せた。
「蛍の光」のこれまでの主な指揮者は藤山一郎さん(〜第43回)、宮川泰さん(第44回〜第56回)、平尾昌晃氏(第57〜第67回)となっている。都倉氏はこれまで山口百恵、ピンクレディーら多くの新人を発掘し、楽曲を提供。代表曲には山口百恵の「ひと夏の経験」、ピンク・レディーの「ペッパー警部」「UFO」、ペドロ&カプリシャスの「ジョニィへの伝言」「五番街のメリーへ」などがある。