肺炎のため6日に83歳で死去した曲芸師の海老一染之助(えびいち・そめのすけ、本名村井正親=むらい・まさちか)さんの通夜が10日、東京都中野区の東光寺で営まれた。桂文楽(79)、古今亭志ん橋(73)、「爆笑問題」ら約250人が参列した。
笑顔の遺影が飾られた祭壇には、傘や練習用のまりが置かれた。喪主の秀子夫人(83)は「毎日暇さえあれば稽古に没頭していました。“土瓶のふたを60年間落としたことないんだよ”と自慢していたのも一生懸命稽古をしてたから」と語った。戒名は「至藝染朗信士(しげいせんろうしんじ)」。芸道を極め、大勢の人を笑顔に染め上げた人柄から付けられた。