「ヒャッキン」進行役のテレ東・角谷アナ 入社1年目“大役”抜てきの裏側
2017年12月19日 08:00
芸能
そこからさらに3カ月後の10月24日、番組は特番の枠を飛び出してゴールデンでのレギュラー放送が開始。「愛着のある番組がレギュラーになっていく流れを見ることができて、これが“醍醐味”なんだと思いました。思いを込めて番組を作っているプロデューサーさんやスタッフの方が喜んでいて、そこに私もアナウンサーとして携われていることが本当にうれしかったですね」と初々しく語る。
入社1年目でゴールデン番組の進行役という異例の大抜てき。同番組の総合演出を手掛ける同局制作局の福本俊二氏は、角谷アナの“フレッシュさ”に懸けたことを理由に挙げる。
「番組と一緒に成長してくれればと思って彼女を起用しました。特番の第2弾で進行役を務めていたのは紺野あさ美アナだったのですが今年5月で退社することになったので後任を探していたんです。この番組はママタレントさんと共演するのでお子さんを持つアナウンサーの方がいいかなとも思ったのですが、あえて“真逆”の人を起用してみようということになりました」
福本氏が角谷アナに感じた第一印象は「若いのにしっかりしている」。だが、経験したことのないポジションに戸惑いも見せていたという。「最初の収録では何をしたらいいのか分からなかったと思います。収録中に会話が止まることが怖かったようで、とにかく台本通りに進めようとしていましたね」。
角谷アナも進行役デビュー直後の収録を振り返り、「ゲストの北斗晶さんがVTRを見て涙を流したことがあったのですが、私は“進行しなきゃ”ということで頭の中がいっぱいで、別の質問をぶつけてしまったことがありました。めったにない空気がスタジオの中に生まれたのに、それを潰してしまったんです」と反省。「福本さんやスタッフの皆さんに指導してもらって、次の収録には“涙の空気を壊さないようにしよう”というテーマで臨みました。その次は“間をつくろう”、その次は“話が出てくるのを待とう”などテーマを決め、一つ一つ課題を解決するようにしました」と明かす。
自身の課題と真摯に向き合い着実に成長していく角谷アナに、福本氏は「彼女は真面目ですよ。私たちがアドバイスをしたら、それを忠実に守っています」と太鼓判。「今後はタレントさんが話しやすい雰囲気のつくり方や、エピソードトークを引き出す技を磨いていってほしいですね。あくまでも局アナとしての立ち位置を忘れず、成長してくれればと思います。まだ1年目ですからね。これからが楽しみです」と大きな期待を寄せる。
もともとは報道番組を志望して入社したという角谷アナ。“バラエティー畑”では毎日が新たな発見の連続だという。「今はバラエティー番組の仕事がすごく楽しいです。1年目でゴールデンの番組を任せてもらえるなんてテレビ東京ならではのことだと思いますし、本当に入社して良かったと感じる日々です」と目を輝かせていた。
◆角谷暁子(かどや・あきこ)1994年7月30日生まれの23歳。東京都出身。慶応大学文学部卒業後、17年にテレビ東京入社。趣味はお笑い鑑賞で、劇場に1人で足を運ぶことも。22日放送の「ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説スペシャル 2017冬 4時間SP」では司会を務める。「ヒャッキン」で紹介されたお気に入りの100円グッズは「シリコン製の潤マスク」