役所広司「陸王」の熱演支えた“大好物”「食べ過ぎちゃったかな」

2017年12月24日 09:00

芸能

役所広司「陸王」の熱演支えた“大好物”「食べ過ぎちゃったかな」
「こはぜ屋」宮沢社長として最後の姿を本紙に披露する役所広司 Photo By スポニチ
 TBS日曜劇場「陸王」(日曜後9・00)が24日最終回を迎える。映画中心に活躍してきた俳優役所広司(61)が15年ぶりに連続ドラマの主演を務めたことでも話題となった作品。
 役所は「セリフの洪水に追われながら、ほとんどこのドラマの台本だけで過ごした4カ月でした(笑い)。でも、監督のカリスマ性でみんなが一つになって頑張ろうという雰囲気が現場にありました。キャストもスタッフもみんな明るくて、そんな雰囲気に導かれてクランクアップ(22日)を迎えたような気がします」と振り返った。

 銀幕を中心に活躍する名優の新たな挑戦でもあった。

 映画の場合、クランクイン前には台本が完全に完成しているが、連続ドラマでは撮影を進めながら、脚本家が書いていくため、出来次第、出演者の手元に届く。「陸王」でも第1話の撮影開始後に順次書き上がっていった。役所は「セリフを覚えて、もう撮らなきゃいけないのかという感じで、何ページもしゃべるところは大変でした」と語る。

 物理的に大変な場面を救ったのは、子供のころから大好きなものだった。スタッフは連日、飲み物や軽食を出演者やスタッフが撮影の合間に気軽に取れるように乗せておくテーブル“お茶場”に役所の好物のピーナッツを置いた。

 「いつも用意してくれていたので、この撮影では食べ過ぎちゃったかな」という役所は「セリフに追われてストレスがたまった時に歯ごたえが良かった」とピーナッツが大きな息抜きになったことを明かした。

 ピーナッツには幼少期の思い出があった。近所の映画館に兄に連れて行ってもらった時に購入する映画観賞の“お供”だった。「映画館とすごく直結するんです。僕の記憶に鮮明にありますね。なんか好きなんです」。日本を代表する俳優の原点がピーナッツを手にした映画館だったのかもしれない。

 さまざまな思いを込めて撮影に臨んだ最終回。気になる内容については「結末は言えませんが、みんなが次の希望に向かって頑張っていくラストになっていると思います」と視聴者の期待を膨らませるコメントだ。

 「こはぜ屋」の半纏(はんてん)姿だったインタビュー。最後に行った写真撮影では「これを着て写真を撮るのは最後になりますね」と襟を引っ張って整え、さわやかな笑みを浮かべた。
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