志村けん“初体験”60分長尺コント「前フリ効くおもしろさ」NHK「探偵佐平60歳」
2018年01月02日 17:30
芸能
経理一筋37年、警視庁を定年退職した木野塚佐平(志村)。ハードボイルドに憧れる彼は探偵事務所を立ち上げる。そこに持ち込まれた「金魚誘拐事件」。依頼主は往年の大女優(高橋惠子)。助手(伊藤沙莉)を伴い、冴えない私立探偵が迷推理・珍捜査を繰り広げる。
原作や脚本の印象について、志村は「原作は不思議な空間のおかしさがあって、独り言のようなものが随分続くんですが、最後にはホロッと泣かせる。今回の『志村けん in 探偵佐平60歳』ではそこまでの事件は描いていませんが、読んでいて最後は泣きましたね。脚本は何度か書き直しているんですが、僕も3、4回打合せに参加して『ここはこうしよう』『ああしよう』と監督と練りました」と明かす。
短いコントを積み重ねる「となりのシムラ」と違い、60分の長尺コント。「短いコントだと『このオチでハイ終わり』という区切りがありますが、今回の長いバージョンでもシーンごとに軽くオチがあるように作ってあるので、そこまで大きな違いはありません」としながら、ただ「『バカ殿』のようなシリーズものを別にしたら、基本的に『1つの役でずっと1時間』というのは初めてだと思います。今回は割とドラマタッチで作ってあるので、佐平という人物になろうなろうとしているんですが、1時間分、同じ役を演じたことがないので、出来上がりを見てみないと分からないですね」と笑った。
「1つ1つのコントが独立している場合とは違い『前にこういうことがあったから、次がこうなる』というフリが効いてくるのがおもしろいです。だんだん『この人はこういう人なんだ』ということが分かってくるおもしろさがありますね」と話し、貴重な体験になったようだ。