役所広司 21年ぶり栄冠は初の助演賞、多彩な引き出し魅せた
2018年01月18日 05:30
芸能
「真実とは何か」をテーマに描かれた法廷劇。殺人罪で起訴された三隅が本当に犯したかどうかは描かれていない。弁護士も、観客も、証言をのらりくらり変える三隅に振り回された。「証言を変えている裏の部分が見えないように、“あれ?やっぱり本当かな”と思わせるお芝居ができればと思ってました」
どんな役を演じても同じ役所広司に見えない。そんな怪演を見せ続けた一年だった。映画「関ケ原」で演じた豪快な徳川家康、TBSドラマ「陸王」の愚直な社長、宝くじのCMの可愛らしい侍…。
「結局、役者は監督に引き出してもらうしかないんです。この人のここが面白いと思ったら、何とかそこを膨らませようとしてくれる。それが役者にとって幅が広がることにつながるんでしょうね」。その期待に応え続けてきたからこそ、今の姿がある。