失敗糧にした武田鉄矢 受験生へ金言、さすがの“先生”ぶり
2018年01月18日 10:00
芸能
「受験は大変な難関だが、決して君だけに用意された不幸ではありません。誰もが通って生きていく人生の一つの関所です。たとえ小さなつまずきがあったとしても、それがまた新しい君をつくってくれる」。また、面接試験に平常心で臨む秘けつを聞かれると「自分が緊張している時に大事なことは、相手を緊張させないこと。試験官だって緊張してる。試験官をリラックスさせようとすると、自分もリラックスできる」とアドバイス。質問した女子生徒は大きくうなずいていた。
武田自身も受験では挫折を味わったという。坂本龍馬の研究のため高知大を志望したが、願いはかなわず一浪の末、福岡教育大に進学した。だが、その道を歩んだからこその出会いがあり、のちにフォークグループ「海援隊」結成につながった。「その失敗をしなければ、たどりつけない成功がある。人は失敗しながら成功していくのです。道は山ほどあるからね」。
そんな武田の言葉を聞きながら、記者は何度も会場を見渡した。これから受験という戦いに挑む若者たち。もちろん必死に勉強してきた努力は実ってほしい。でも結果はどうあれ、数カ月後には笑顔でいてほしい。心からそう思った。(記者コラム)