小室11・27引退決めていた…不倫疑惑で発表10カ月前倒し

2018年01月20日 05:30

芸能

小室11・27引退決めていた…不倫疑惑で発表10カ月前倒し
会見で引退を表明し、涙を拭う小室哲哉 Photo By スポニチ
 音楽プロデューサーの小室哲哉(59)が19日、不倫疑惑報道を受け都内で会見し、「騒動のけじめをつけたい」として音楽活動からの引退を表明した。昨年に難聴を患うなどして創作能力の限界を感じ「この音楽業界に僕の才能が必要なのか。もはやここまでと思った」と決断。プロデュースした楽曲の売り上げが1億7000万枚を超える希代のヒットメーカー。CDバブルが巻き起こった「平成」の象徴が音楽界を去り、一つの時代が終焉(しゅうえん)を迎えた。
 不倫疑惑騒動を引退で幕引きするという衝撃的な展開となった。

 スーツ姿で約150人の報道陣の前に現れた小室は冒頭、「おわびすると同時に、僕なりの騒動のけじめとして引退を決意しました」と表明。一晩かけて書いたという数枚のメモ用紙に目線を落としながら、自ら50分にわたって経緯を語った。

 昨夏に左耳の突発性難聴を患った。昨秋には楽曲制作の締め切りが初めて滞り「90年代には考えられなかったこと。引退という言葉がどんどん頭をもたげてきた」と説明。自身の創作能力について「ブームだった頃のレベルを超えられない。枯渇したとか、期待に応えられない感覚」と、限界を感じてきたことを明かした。11年10月にくも膜下出血で倒れた妻KEIKO(45)のリハビリを支える中で「両立する限界を感じた」とうなだれた。

 スポニチ本紙の取材では、小室は還暦を迎える今年11月27日の誕生日に引退することをすでに決めていた。9月に引退する歌手の安室奈美恵(40)と同様、引退まで精力的に活動し、華やかな幕引きを思い描いていた。しかし、18日の週刊文春の不倫疑惑報道が「ある種の引き金になった」と10カ月前倒し。「正直、悔いなしという言葉はひと言も出てこない」と涙を拭い、残った仕事を全うすることを誓った。

 看護師の女性との不倫は否定した。難聴を患ったことで昨年8月以降、点滴を施してもらう往診の機会が増えたという。障がいが残ったKEIKOとはできない雑談や談笑をすることで「精神的に支えられ、依存度が強くなってしまった。好意も持っていた」と吐露。男女関係を否定する一方で、後ろめたさもあり「こういった事態が起こるだろうという胸騒ぎはしていた」とも漏らした。

 大分県の実家に帰省中のKEIKOには、LINEで一連の報道内容を伝えた。今後のことはまだ考えておらず「一緒に考えたい」とした。「離婚は?」との質問には「そういった大人の言葉(離婚)は浮かんでこない」と否定した。

 10年前に起こした5億円の詐欺事件は有罪判決を受けるも、執行猶予が付き、周囲の支援で音楽活動を続けることができた。贖罪(しょくざい)の日々を続ける中で今回の報道があり「罪は必ず償い、罰を受けなくてはいけない。あの判決の時と同じ感覚を持ってしまった」と、釈明会見が引退発表にまで発展した理由を明かした。質疑応答を含め会見は1時間37分。09年の裁判のようにありったけを話し、34年の活動にけじめをつけた。

 ◇不倫疑惑報道 18日発売の「週刊文春」が小室と看護師女性の密会を報道。昨年12月中旬に女性宅に泊まると、今月13日には妻のKEIKOを実家に帰した後に女性を自宅に招き入れたという。出会いは数年前で、女性が勤務していたクリニックで小室が“ニンニク注射”を受けたことがきっかけ。小室は「誤解を招く言動があった」と話したものの男女の関係については否定。

 ◆小室 哲哉(こむろ・てつや)1958年(昭33)11月27日、東京都生まれの59歳。早実から早大に進学も音楽活動を優先し中退。84年に音楽ユニット「TM NETWORK」を結成しデビュー。trf、華原朋美、安室奈美恵らに楽曲提供、プロデュースしミリオンヒットを連発。2度の離婚を経て、02年にglobeのボーカルKEIKOと結婚。
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