朝ドラ「まんぷく」“ママさんヒロイン”誕生の背景にＮＨＫの働き方改革

　ＮＨＫの２０１８年度後期連続テレビ小説「まんぷく」（１０月１日スタート、月―土曜前８・００）のヒロインが女優・安藤サクラ（３１）に決まり３１日、同局の大阪放送局で本人が出席して発表会見が開かれた。 　制作統括の同局・真鍋斎氏（５０）はヒロインを安藤に決めた理由について、「強い演技力が第一」とした。その上で３０歳より上の年齢設定の場面が多いことも挙げた。収録開始前に勉強してほしいことについては「大阪弁」を挙げ、それ以外については「特にテクニカルな面ではない」と全幅の信頼を寄せていることをにじませた。

　安藤は会見の席上、出演を決めた背景に「（ＮＨＫの）働き方改革もあったかもしれませんね」という言葉も口に。その件については「みんなでバックアップしてくつもり」と導入を明言した。

　安藤が０歳児の母親ということもあり、収録開始は通常より２、３週間前倒しすることで、１日の収録時間を短くする方向。また、長女をスタジオへ連れてくることに関しても「時々は連れてきて、みんなでかわいがるなんてこともあるんじゃないかな。僕らもたまには会いたいので」と理解を示した。

　働き方改革は安倍内閣が提唱。ＮＨＫでは昨年１０月に明らかになった、２０１３年に過労死した首都圏放送センターの女性記者の問題をきっかけに局をあげて進められている。