井山7冠 国民栄誉賞授与に終始緊張も…「日本囲碁の復活を」
2018年02月14日 05:30
芸能
昨年は10月に2度目の7冠独占を達成し、年間主要タイトル完全制覇も達成した。国内では無敵を誇る井山だが、主要国際大会での優勝はまだない。かつて世界をリードした日本囲碁界も、近年は中国や韓国のアジア勢に押され気味。「もう一度日本の囲碁を復活というか、やれるところを示したい。普及面でも、世界でいい戦いをすることでそうなればいい」と誓う。
7冠達成後も常に第一線で活躍を続ける羽生に畏敬の念を抱く。「将棋界を超えて希望や夢を与えられた方。7冠達成が不可能でないと示してくださり、自分の支えになった」と感謝。「常に新しいものに挑戦されているのは、理想とする姿です」と自らの将来を重ねた。
◆井山 裕太(いやま・ゆうた)1989年(平元)5月24日、大阪府東大阪市生まれの28歳。石井邦生九段門下。2002年に中学1年でプロ入り。05年阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦を制し、16歳4カ月で一般棋戦史上最年少優勝。16年十段戦で初の7大タイトル独占、一時失冠も17年名人戦で2度目の7冠を達成した。7大タイトル獲得通算38期、棋聖戦、本因坊戦、碁聖戦の永世資格を持つ。通算837局616勝221敗、勝率.736。16年内閣総理大臣顕彰。