坂上忍、芝居の厳しさ教えてくれた喜劇役者に感謝「初めて現場に行きたくないと思った」
2018年03月05日 20:46
芸能
ある喜劇役者が演出を担当していたが、坂上は稽古のたびにダメ出しを受けたという。芝居をすると“違う!こうするんだ!”と演出家が身振り手振りを交えて坂上に手本を示す。坂上は「本当はそれをやらせちゃいけないんです。役者は…」と屈辱の日々を送った。
迎えた舞台初日。自信をなくし、本番がはじまっても楽屋から出る気力がなかったが、坂上を励ましたのは、叱(しか)り続けた演出家で喜劇役者の三木のり平さんだった。
三木さんは「芝居なんてものは恥から生まれるものが多いんだ。どれだけ恥をかいて積み重ねられるかだ」と“役者の生きざま”を伝え、坂上を励ました。
舞台の1年後、三木さんは74歳で亡くなる。坂上は「恥ずかしい目にあわないといけない。それが修行の場なんだ」と教えてくれた三木さんの言葉を守り続けている。