日テレ 2期連続“無改編”の強さの秘密「レギュラー番組をリブランディング」

2018年03月06日 13:39

芸能

日テレ 2期連続“無改編”の強さの秘密「レギュラー番組をリブランディング」
日本テレビ社屋 Photo By スポニチ
 日本テレビの4月期番組改編説明会が6日、東京・汐留の同局で行われ、この春の番組改編の骨子を発表した。
 同局は年間視聴率4年連続3冠を続けており、改編率は全日3・1%、ゴールデン(午後7時から同10時)0・5%、プライム(午後7時から同11時)9・3%と極めて低い改編率となった。ゴールデンとプライム帯ではドラマ以外の新番組はなしで、高視聴率を続けている同局らしい貫禄の改編となった。

 2000年10月以来、2期連続の無改編(ドラマ、ミニ枠を除く)。日曜午後7時からの「ザ!鉄腕!DASH!!」、「世界の果てまでイッテQ!」「行列のできる法律相談所」は高視聴率連発の最強ゾーン。岡部智洋編成部長は「生活者の体内時計に何となく埋め込まれていると思う。(日曜の番組は)ありがたいことに視聴習慣になっているという実感はある。(改編では)そこを敢えて変えるのではなく、今のままで」とコメント。「ただ、枠とタイトルは変わらないけど、内容としてはクリエーター、制作スタッフ、アイデアを絞って、新たなものを生み出していく。例えば、レストランで店構えと屋号は一緒だけど、出すメニューに関しては常に新しいメニューを出して常に新鮮さを保つ、そういうことを目指していきたい」と力を込めた。

 中でも、高視聴率を連発する「イッテQ」は放送開始10周年を迎えた昨年に平均19・7%という番組最高視聴率を更新。その理由として、宮川大輔(45)のお祭り男企画の100回記念で「嵐」松本潤(34)が参加したり、イモトアヤコ(32)の100カ国達成で俳優の草刈正雄(65)が参戦するなど、「さまざまな形で生活者にサプライズを与えることで進化している」とした。

 レギュラー番組の視聴習慣の継続を図るために、岡部編成部長は「レギュラー番組のリブランディングが必要になってくる」と強調。昨年4月改編で放送時間を1時間早めた「嵐にしやがれ」(土曜後9・00)は視聴率で平均9・9%から同12・4%と2・5ポイント上昇。「1時間早めたことで土曜21時だから見られる若年層の方がたくさんいた。4月改編の成功の1つ」(岡部氏)と自信。昨年20週年を迎えた「ぐるぐるナインティナイン」(木曜後7・56)は昨年10月改編で番組内容をリニューアル。ゲストや出演者のプロフィールの詳しい紹介や途中でゲームを取り入れるなどしたことで、視聴率は平均10・9%から同13・8%と、半年で2・9ポイント上昇した。

 同じく昨年10月に水卜麻美アナウンサー(30)の加入などでリニューアルした「スッキリ1部」(月〜金曜前8・00)も視聴率は平均6・2%から同8・8%と、結果が出るのに時間がかかるとされるベルト番組で半年で平均0・6ポイントもアップした。この3番組の成功例として、“敢えて変えずに”レギュラー番組の視聴習慣の継続を図る。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。
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