大杉漣さんが愛した「バイプレイヤーズ」最終回 松居大悟監督らの思い「あなたに、愛をこめて」
2018年03月07日 10:00
芸能
前回は、6人が共同生活を送る“おじさんだらけのテラスハウス”として話題に。今回は、テレ東制作の朝ドラ「しまっこさん」で共演することになった5人がロケ地を間違えて無人島に流れ着き、サバイバル生活を強いられる。何とか助かり、島の廃屋“島ハウス”で共同生活をしながら「しまっこさん」の撮影に臨む姿を描く。
おじさんたちの“わちゃわちゃ”ぶりがパワーアップし、視聴者の“おじさん萌え”に拍車。無人島生活&劇中劇の朝ドラ設定、里見浩太朗(81)らの豪華ゲストや名脇役たちも撮影本番が始まるまで誰だか分からないシークレットゲストも反響を呼んだ。
松居監督は「(大杉さんの最後の撮影となった2月)20日の夜に『僕ら勝手に芝居してるんで、松居さんの好きなように撮ってくださいね』って話したこと。いつも現場の最初と最後に『監督、おはようございます』『監督、お疲れ様でした』と声をかけてくれること。少年のような笑顔。お芝居に対する姿勢。仲間への想い。僕にとって、あなたは、とてつもないスターで、憧れで、それなのに監督扱いしてくれて、僕はいつも、どうしていいか分からず、なんとなく笑っていました」と大杉さんの人柄を振り返り「現実なんか塗り替えて、何度でも何度でも面白い芝居をしてもらっていいですか」と懇願した。
「あなたがだいすきです。おかげで一生やめられなくなりました。5話のタイトルは『バイプレイヤーより愛をこめて』にしました。『バイプレイヤーズ』スタッフを代表して、あなたに、愛をこめて。オンエア、みてください」
テレビ東京の濱谷晃一プロデューサーも「最終回まで是非放送してほしい、というテレビ東京へのお問い合わせを驚くほどたくさん頂きました。キャスト・スタッフも『漣さんもきっと望んでいるはずだ』という思いの下、一丸となって最終回完成に向けて突き進みました。相変わらず、おじさんたちがわちゃわちゃしていて、右往左往していて、ゆるくて笑えるコメディーです。でも、最終回の完パケを見て、本当に完成させて良かったと思いました。関わってくださった皆さんに対し、感謝に堪えません。この5人での最後の『バイプレイヤーズ』を是非ご覧ください」と呼び掛けた。
前回に続いて企画を担当し、今回は第1話と第2話で演出も手掛けたドリマックス・テレビジョンの浅野敦也プロデューサーは「『バイプレイヤーズ』はラブもサスペンスもテーマもない“ゆるシブコメディー”です。でも“テーマ”はあるかもしれません。1つは“友情”です。キャストも、ゲストも、スタッフも友情があるから、わちゃわちゃできる。そんな幸せな空間がここにあります。本人役を演じるドラマですが、偽りなき友情がここにあります。もう1つは“笑える”こと。つらいことがあってもおじさんたちのわちゃわちゃを見てクスクス笑ってもらうこと。笑えるドラマにするために全力を尽くすこと。最終回も全力で笑わせにいきます!是非ご覧ください!」。先週第4話も変わらぬ楽しさを視聴者に届けたが、最後まで笑いを貫いたと明かした。
約7割の撮影を残していた最終回だが、松居監督は2月28日に自身のツイッターで「昨日、クランクアップしました」と明かし、4日夜には「(最終回が)完成しました。音の仕上げチーム。そして、この(編集スタジオの)地下にいる絵の仕上げチーム。4日間帰れなくても、楽しいドラマを作ってくれたポスプロ(ポストプロダクション)の熱きバイプレイヤーズ」と編集を終えたことを報告。チーム全員が総力を結集し、完成に導いた今夜の最終回。どのようなエンディングを迎えるのか、目に焼き付けたい。