藤井VS杉本だけじゃない、王将戦1次予選 師弟対決の可能性がこんなに…
2018年03月07日 09:30
芸能
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今期の王将戦1次予選は、144人の棋士が1〜6組に分かれてトーナメントを戦い、各組の勝者が2次予選に進出する。今期は杉本―藤井戦以外にも、同組師弟対決の可能性がいくつか残されている。もっとも実現の可能性が高いのは、1組の森下卓九段(51)と増田康宏五段(20)の対決。ともにあと1勝を挙げれば、準々決勝で顔を合わせる。森下が早くから増田の才能に惚れ込み、手塩にかけて育ててきたことは広く知られている。15年に初対戦した際は、師匠の森下が貫禄を示した。新人王戦を2連覇するなど実績を積み上げてきた増田が、ここで成長を見せて“恩返し”したいところだ。
杉本と藤井が入る6組では、井上慶太九段(54)と船江恒平六段(30)も準決勝で対戦の可能性がある。井上は稲葉陽八段(29)や菅井竜也王位(25)らトップ棋士を育てた関西の名伯楽。井上が杉本―藤井戦の勝者に勝つことが実現の条件の一つだ。また谷川浩司九段(55)と都成竜馬四段(28)、青野照市九段(65)と八代弥六段(24)もそれぞれ同じ組で残っており、勝ち進めば2次予選進出をかけて決勝で激突することになる。
主催紙としては特定の棋士に肩入れはできないものの、ほんの少しだけ夢の対決実現を期待しながら1次予選の行方を見守りたい。(記者コラム)