是枝監督作品、カンヌ映画祭コンペ部門選出 今度こそパルムドール期待
2018年04月13日 05:30
芸能
「万引き家族」は東京の下町が舞台で、万引で生活費を稼ぐ一家が、ある事件をきっかけにバラバラに引き裂かれる物語。リリー・フランキー(54)と安藤サクラ(32)が夫婦を演じる。
是枝監督は「素直にうれしいです」と喜びのコメントを発表。現地入りする予定で「本来の祭りの目的である映画という豊かな文化に触れて、今後の自分の映画作りの課題を見つけるようなゆったりとした時間にしたいなあと思っています」とした。リリーは「ほこりまみれの物語が、華やかなカーペットを歩くことに希望を感じました」と祝福。安藤は「万引き家族の行方が楽しみ」と期待を寄せた。
一方、濱口監督は前作「ハッピーアワー」(15年)がロカルノ国際映画祭などで注目を集めた気鋭の若手で、「寝ても覚めても」は商業映画デビュー作。作家・柴崎友香さんの小説が原作で、同じ顔をした2人の男とその間で揺れ動く女の恋愛作品。東出昌大(30)が主演する。濱口監督は「今から映画祭の熱気と、多くの観客に出会えることを楽しみにしています」と喜んでいる。
オフィス北野が製作に参加している中国のジャ・ジャンクー監督「Ash is Purest White」も出品が決まった。
≪邦画過去4作品頂点に≫日本作品で過去に最高賞を受賞したのは4作品。1954年の衣笠貞之助監督「地獄門」、80年の黒澤明監督「影武者」、今村昌平監督の83年「楢山節考」、97年「うなぎ」がある。