竹内涼真「ブラックペアン」で初の“情けない”役に挑戦 エゴサーチも演技の糧に
2018年04月22日 11:30
芸能
「陸王」ではケガを克服するランナー役で人気を爆発させた竹内だが、「今回はより情けなく演じることが目標」と明かす。竹内演じる世良は、「オペ室の悪魔」と呼ばれる天才外科医・渡海征司郎(二宮)に反発しながら、非力さを痛感し、成長していく研修医。「“情けない”役は初めてなので難しいです。今回はスッキリしないことが多く、やり切った感を得ることは難しいかも知れませんが、逃げないで役に向き合っていきたいです。薄っぺらな自信やプライドを打ち崩されて、どん底に突き落とされてから、また1からスタートする男をうまく表現できれば」と意気込みを語る。
情感豊かな演技で、同ドラマの共演者からも好演を称賛する声があがっているが、自身は「手応えはあまりないです」とキッパリ。「第1話を自分で見て『もっとできたはず』と思いましたし、反省点もたくさん見つかりました」とし、「研修医で周りに振り回される世良の役作りは、僕にとってはしんどくてつらい準備が多いので、ワクワクするようなものでもありません。『きついな…』と思うこともありますが、強い気持ちで向き合っていきたいです」と言葉に力を込めた。
◆日曜劇場は「特別な現場」 主演に意欲も「まだ近くはない」
「下町ロケット」「陸王」―。日曜劇場を成長の場として飛躍してきた竹内は「もちろん、どの現場でも一生懸命演じてきましたが、日曜劇場はスタッフさんをはじめとして、とても恵まれた特別な現場です。多くの方が見ていますし、影響力も大きい。妥協だけは絶対にしないで、きちんと頑張りたいという思いを持っています」と語る。
阿部寛(53)、役所広司(62)、そして「ブラックペアン」の二宮。日曜劇場で主演を務めた3人を間近で見てきた竹内は、その共通点を「演技を楽しんでいること」と分析。「どれも厳しい現場でしたけど、すごく楽しそうだな、と見ていて感じました。僕も演技を楽しんでいますが、きついと思ってしまうこともあります」と自らと比較し、「どのような出方でも主役の方が一番大変ですけど、もちろん僕もやりたい気持ちはあります。(主演の座は)まだ近くはないと思いますが、1つ1つ経験を積んで近づいていきたい」と胸に秘めた思いを熱く語った。
◆「1人でも多くの人に見てもらいたい」 エゴサーチでネットの声も演技の糧に
目標である「皆から好かれる俳優」に近づくために大切にしているのは“視聴者の視点”だという。「自分がやりたいことだけを突き詰めると僕のエゴになってしまう。どうすれば、見ている方が喜んでもらえるか、楽しんでもらえるか、という考えをいつも頭の中に持っておくことを意識しています」とし、「自分の中で狙いを持って演じても、放送が終わらないと反応は分かりませんので、実際に見た方の意見をしっかり理解することが大切だと思います」と語る。
意見の収集にはネットも活用。「オンエア後はネットで検索して見たりもします。その声で自分のモチベーションが変わるということではありませんが、思いがけない意見を目にして、新たな発見をすることもあります。『感動した』という声が多かったりすると、演じてきたことが正解だった、と感じることもできます」とネットの声も演技の糧にしている。自身の公式SNSを活用して、広くファンに視聴を呼びかけるのも「1人でも多くの人に見てもらいたい」との思いから。3度目の日曜劇場出演で“情けない”研修医という新境地に挑む竹内の熱演に注目が集まりそうだ。