「西郷どん」に日本語字幕 舞台は奄美大島へ、現地の言葉で演技
2018年05月12日 05:36
芸能
1963年にスタートした大河ドラマの歴史の中で、日本語のセリフに日本語字幕が付くのは極めて異例。
沖縄を舞台とした93年の「琉球の風」(主演・東山紀之)では、セリフをほぼ標準語にして字幕を使用することはなかった。
同局関係者は「今回もセリフを標準語に近づけることを検討したが、ロケ地の奄美大島の良い雰囲気を大事にするため、奄美の言葉をそのまま使用することにした」と話した。
そのスタートの第18回では字幕入りシーンが続出。西郷(鈴木)に対して、とぅま(二階堂)が「ウガミンショーラ」と言葉を発すると、画面の下方に「こんにちは」と字幕が入り、「タベテクリショリ」と話すと「食べてください」と字幕が入る。物語の舞台はやがて京都、江戸へと移るが、その後も奄美言葉のセリフがある場合は字幕が付く。
二階堂は撮影前、方言指導者のもとで特訓し、地元女性になり切った演技を全開。「島の方々の気持ちや見えない力みたいなものに助けられながら撮影させていただいた」と話している。