日本将棋連盟が定める七段の昇段規定は(1)竜王挑戦(2)竜王戦1組昇級(3)六段昇段後、竜王ランキング戦連続昇級または通算3回優勝(4)順位戦B級1組昇級(5)タイトル1期獲得(6)六段昇段後、全棋士参加棋戦優勝(7)六段昇段後、公式戦150勝の7つ。今回、藤井が該当したのは(3)の連続昇級だった。
次に気になるのは、八段にはどうすれば昇段できるか。規定では(1)竜王位1期獲得(2)順位戦A級昇級(3)七段昇段後、公式戦190勝、の3つがある。藤井が今年度中に八段になれる可能性があるのは事実上(1)のみだが、その道はかなり険しい。
まずは5組の決勝で勝って優勝。さらに、強者揃いの各組上位者11人による挑戦者決定トーナメントを勝ち抜き、挑戦者の権利を獲得する。その上で例年10〜12月にかけて行われる七番勝負で、現タイトルホルダーの羽生善治竜王(47)を破ることが必要だ。