直木賞作家の津本陽さんが死去 「下天は夢か」など執筆、89歳
2018年05月28日 19:35
芸能
「明治撃剣会」をはじめ、重厚で迫力あふれる文体の剣豪もので人気を集め、その後は戦国武将や幕末の英傑などを描いた歴史小説を中心に膨大な作品を発表し続けた。織田信長が主人公の「下天は夢か」はベストセラーとなった。
95年に「夢のまた夢」で吉川英治文学賞受賞。紫綬褒章や旭日小綬章も受章した。2005年には、旺盛な作家活動を評価され菊池寛賞が贈られた。06年まで直木賞の選考委員も務めた。
剣道三段、抜刀道五段の腕前。他の代表作に「柳生兵庫助」「乾坤の夢」「異形の将軍 田中角栄の生涯」などがある。