安室奈美恵 ラストツアー最終日でトーク解禁「この25年間が私の中でとても大切な思い出」
2018年06月04日 04:00
芸能
「今年の(デビュー日の)9月16日をもって引退させていただきます。デビューして25年間、いろいろな経験をしました。そしてたくさんのファンのみなさんに出会うことができました」
「引退」の言葉に「嫌だ」「やめないで」と悲鳴が飛び交い、涙があふれた。ファンに「こんな私に素晴らしい思い出をつくってくれた」と10秒間、頭を深々と下げた。「これからもぜひ、たくさん素晴らしい音楽と出合ってください」と願うと、大きな拍手に包まれた。
コンサートで本格的に話したのは10年以上前。これまでは最後に「またね」「ありがとう」などと呼び掛ける程度だった。このツアーで安室が話すことはSNSなどで広まっていたため、驚くファンは少なかったが、初日の2月17日のナゴヤドーム公演ではマイクを握った瞬間、大きなどよめきが起きた。この時は「ジェットコースターのような人生でした」とも話した。
伸びやかで張りのある歌声と、指先まで神経の行き届いたダンスは健在。引退するのが不思議なほど、若々しいステージだった。1曲目は、16年リオ五輪のNHKテーマ曲「Hero」。ステージ上の聖火台に向かって火が遡上(そじょう)し点火する演出は、2年後の東京五輪の開会式も意識させ、のっけから引退することを忘れさせた。
「Body Feels EXIT」や「NEVER END」などヒット曲のオンパレード。2時間45分、ほぼ休みなく全30曲を歌い踊り、スタミナは一層増した印象さえ残した。最後は「みんな元気でね。バイバーイ」と天に向かって叫び、笑顔で投げキスをして締めくくった。