藤井七段 竜王戦で指した“AI超え”の一手説明「部分的には人間の方が深く読める」
2018年06月10日 19:45
芸能
「一言で説明するのは難しい…」としばし黙考。その上で、「人間であれば、その場面で条件を整理して、それに沿った手を考えるもの。その中で導き出された手だった」と続けた。
さらに「最近の将棋ソフトが大変強いのは言うまでもないことですが、部分的には人間の方が深く読める局面もあるというのは個人的には考えていたこと。それが現れたのかなと思います」。まるで他人事のように冷静に分析しながら“AI超え”の一手であったことを自ら認めた。
横に座って一緒に会見した師匠の杉本昌隆七段(49)は、この発言に、愛弟子の驚異的な成長ぶりを改めて痛感したよう。「自分にはできないなと思った。技術的にも精神的にも充実していないと出ない手」と、感心しきりだった。