100回目の夏は独唱甲子園!「ダイナミック琉球」応援の新定番に 「鳥肌立った」SNSで大反響
2018年07月29日 07:55
芸能
この歌は2008年、沖縄県で上演された舞台のテーマ曲として生まれた。11年に同県石垣島出身の歌手成底(なりそこ)ゆう子(42)がカバー。昨春ごろ、沖縄の高校バスケの応援合戦で歌われたのを機に注目を集めだした。
全国に広がったきっかけは昨夏の甲子園。静まり返ったアルプススタンドに、仙台育英(宮城)の野球部3年で沖縄出身の前武當大斗(まえんとう・ひろと)さん(現城西国際大1年)が伸びのある声を響かせた。センバツ後にベンチを外れても、献身的にチームを支える姿を見ていた応援団長から独唱を任された。
この様子がユーチューブに投稿され「半端ない」「鳥肌が立った」などと大反響。SNSで瞬く間に拡散した。高校野球の応援に詳しい音楽業界の関係者は「応援席でも主役になることができる。惜しくもベンチ入りを逃した3年生の晴れ舞台にもなる」とこの曲の魅力を指摘した。
成底の所属レコード会社によると、7年前にユーチューブへ公開した音楽ビデオは、昨春ごろまで再生回数10万回程度だった。それが昨夏に100万回を突破。28日時点で260万回を超えている。
28日までに甲子園出場を決めた50校のうち、少なくとも10校が「ダイナミック琉球」を使用。100回目の夏。応援席の“熱唱甲子園”にも大きな注目が集まりそうだ。
≪今年もう一度…≫仙台育英は28日の宮城県大会決勝で古川工を破り2年連続の甲子園行きを決めた。この日、スタンドで「ダイナミック琉球」は披露されなかった。関係者は「昨年は歌唱力のある前武當さんがいたからこそ応援に使えた。今年は歌える人がいないため見送った」と話した。前武當さんは本紙の取材に「大学野球部の練習があり決勝戦は行けなかった。予定が合えば甲子園にはぜひ行きたい」と声を弾ませた。後輩からLINEで「甲子園で歌ってほしい」とメッセージが届いており、再びアルプス席を沸かせる場面があるかもしれない。