本田翼 サバゲー仕込みの度胸「普段の自分と仕事モードと切り替えができるんです」
2018年08月07日 09:30
芸能
「大人になっても大人数でワーワーキャーキャーやるのって楽しいですよね。子供の時、小学校の休み時間に皆でドッジボールをしている時のあの感覚。それがサバゲーにはありますね」
中学生時代は美術部に所属しておりスポーツ経験はほとんどなかったが、昨年末に友人に誘われて初めてサバゲーを体験した。勾配のある地形や遮蔽(しゃへい)物で入り組んだ屋外フィールドが戦場だ。エアガンを使って互いに撃ち合い、弾が当たれば即失格。そうして敵を駆逐しながら陣地を奪い合ったり、相手チームを殲滅(せんめつ)することで勝敗が決する。
「最初は、何をすれば良いのか全く分からなくてあっという間でした。でもアウトドアの趣味がなかったのでとても新鮮だったんです」。以来、月に1回は仕事の合間を縫ってゲームに参加するように。友人が他の友人に声を掛けて参加者を募集し初対面の人も交えて約20人同士が戦場で交錯する。
「私は前線にダッシュしてザーッといって撃たれちゃうタイプ。結局戦術はありません。後ろで撃っているだけだと面白くない。最初に撃たれたら、後はもう休もうみたいな。斬り込み隊長ですね」と性格は意外にも大胆。エアガンから放たれるBB弾の威力も強力で、被弾した箇所によってはアザになってしまうこともあるが、あまり気にはしていない。
「撃たれると“痛〜い”って感じです。“どうしてそんな所にアザがあるの”と着替えの時にスタイリストさんから言われたりしますね。脇腹とかにあったりして。手だと見えちゃうから保護する手袋を買わなきゃ」。武勇伝を明かす笑顔も屈託がない。
2006年にファッション誌「セブンティーン」でモデルでデビューし、12年頃から女優活動を本格化。15年にはフジテレビ「恋仲」で月9初ヒロインを演じるなど“ザ・女の子”のイメージが強い。ポータブルゲームや少年漫画好きを公言するなど“オタク女子”の一面もあり、どこかミステリアスな美人、それが本田だ。童心に帰って外で遊ぶという新たな“引き出し”を手に入れたことで充実した毎日を送っている。
「家でゲームをしている時やドラマの撮影の時は急に理屈っぽくなったりしますけど、サバゲーでは何にも考えない。あれは本当に性格が出る。普段の自分と、仕事モードの自分と良い切り替えができる。遊んでるなって思えるんですよ」
新しい刺激は現在出演中の“月9”にもある。フジテレビドラマ「絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜」で自身初の刑事役に挑戦し、鋭い目つきや歯に衣(きぬ)着せぬ物言いが“ドSキャラ”としてSNSでも話題だ。アクションシーンも多く、股間蹴りの練習も日々試行錯誤しながらこなす。
元々、困難なことも積極的に乗り越えていく姿勢が本田の持ち味だ。サバゲーで理屈抜きに体を動かす勝ち気な一面が、慣れない役柄でも楽しみながら果敢に挑んでいく姿によく表れている。
今年は、8年間務めた「non―no」の専属モデルを卒業し、ますます女優業に力を入れる。「刑事役はうれしいですし、やっぱり拳銃を撃ったりするシーンも経験したいです」。プライベートでも仕事でもアクティブになり、挑戦すること自体に楽しみを見いだしている。ハンドガンのよく似合う本田翼は、これからもっと進化していく。
≪「絶対零度」で初アクション「体幹鍛えています」≫7年ぶりとなるフジテレビの人気シリーズ第3弾「絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜」(月曜後9・00)は未然に犯罪を防ぐ捜査チーム“ミハン”の活躍を描く。
男性に冷たい“ドSキャラ”元生活安全課の女性警官・小田切唯を演じる本田の本格アクションも見どころの一つ。回し蹴りをスムーズに繰り出すためにキックミットで練習。「足をグルンと回すため毎日体幹も鍛えています」とコンディション調整に余念がない。慣れない役柄だけに「時々、小田切の鋭さを忘れがちになっちゃいます。なので今はスイッチを入れて“ワンテンポ速く”を意識しています」と苦労も。「自分の中で新しいものがたくさん詰まっている月9です」と自信ものぞかせた。
◆本田 翼(ほんだ・つばさ)1992年(平4)6月27日生まれ、東京都出身の26歳。06年にファッション誌「セブンティーン」の専属モデルとしてデビュー。12年に「恋愛ニート〜忘れた恋のはじめ方」でテレビドラマ初レギュラー出演。同年「FASHION STORY―Model―」で映画初主演・初出演を果たすなど女優業を本格化。15年にフジテレビ“月9”ドラマ「恋仲」で初のヒロイン役を演じる。趣味はゲーム、漫画。血液型O。