ロバート・キャンベルさん同性愛公表 問題発言の議員批判 性的指向は自分の「芯」
2018年08月14日 21:28
芸能
月刊誌の寄稿でLGBTを「『生産性』がない」「性的嗜好の話です」と表現した自民党の杉田水脈衆院議員に対しても「性的指向を『嗜好』と混同させるように書いている。努力で変えられると思っているようだが、『直せばいい』という論理は多くの人の苦しみを助長する」と反発した。
キャンベルさんは米国生まれ。1985年に来日し、九州大専任講師や東大教授などを経て現在は国文学研究資料館館長。日本人男性のパートナーと20年近く共に過ごし、昨年には米国で結婚もした。職場の同僚や友人には明らかにしていたが、公の場で明言することはなかったという。
日本社会のLGBTへの態度を「やんわりと遠巻きに見るが、表だっては公認しない。一人一人の当事者の可能性を閉じ込め、開花させない力が働いている」とみる。同性婚をはじめとする諸制度の整備などをどうするのか。「(議員の発言は)悲しい発言ですが、私の発言も含め、一緒に考えていこうというきっかけになればいい」と強調した。