永野芽郁「半分、青い。」苦闘の日々明かす…涙、不眠、難聴「境地に達した」薬も処方「飲むと顔が…」
2018年08月21日 16:35
芸能
朝ドラ通算98作目。フジテレビ「素顔のままで」「ロングバケーション」「空から降る一億の星」やTBS「愛していると言ってくれ」「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」など数々の名作を生み“ラブストーリーの神様”と呼ばれるヒットメーカー・北川悦吏子氏(56)のオリジナル脚本。岐阜県と東京を舞台に、病気で左耳を失聴した楡野鈴愛(にれの・すずめ)が高度経済成長期の終わりから現代を七転び八起きで駆け抜ける姿を描き、永野は鈴愛の40年の悲喜こもごもを演じ切った。
永野は「『半分、青い。』撮影無事終了しましたー!!わーい!!おわったー!!」と切り出し「長いようで短かったなぁと今は思えます。ゴールはこの辺だと分かっていても、そこまで辿り着けない気がして、朝起きるのがしんどくて、笑いたいのに笑えない日もあったし、色んなことがあった10カ月だったな」と振り返った。
「10カ月現場にいるのは、やっぱり自分にとってはものすごい長い時間で、少しの間だから毎日笑ってよう!ができなくて、いつもなら笑ったまま終えてたものも、そうはいかなくて、泣きまくってる時もあったし、全く声を発さない日もあったし、でも、ある意味すごく人間らしく、生きてる時間だったなと思います。毎日押し寄せる感情をなかったことにしようと頑張ってみたり、これが私だって開き直ってみたり、色んな方法で試したりして、自分に正直になってみたり、少し嘘ついてみたりするって、生きてるからこそだなとか思ったり、ちょっとなにが言いたいのか、よくわからなくなってきたけど、とても人間らしかった気がします(笑)」と苦闘の日々を明かした。
「今までなら帰りの車に乗ると、スイッチが切れて素に戻れてたけど、長い期間スズメとして生きてたから、家に帰っても自分が何者なのか、よくわからなくなってたなぁ。心が2つあると、パワフルにもなるけど脆くもなるから、なんだろうな。自分なのか、スズメなのか、何かと一生懸命向き合って毎日毎日朝ドラしてました」
そして「スズメがよくわからなくなった時も、頑張って近づこうと思ったし、どうやったらこのセリフが言えるかって何もない頭なりに考えたし、周りの方々に支えていただいたりしながら、がむしゃらに過ごしてました。台詞が全く入らなくなった時、どんだけ読み込んでも、2行しか入らなくて、そんな自分にも腹が立って、全部がカチコチに固まって、ほぐれる瞬間がなかなかなくて、布団に入っても目を閉じても、眠れなくて苦しくなって、撮影しながら眠くてカクンカクンしてたり(笑)」。不眠にも悩まされていた。
さらに「耳が本番中に聞こえなくなって、あ、完全にスズメが乗り移ってるって、重い話とかじゃなくて、ちょっとうれしくなったりして(笑)」と難聴にまでなった。「境地に達したとは、まさにこのことかもしれないと、自分の身をもって初めて体験したかも(笑)色んなお薬を処方していただいて、飲むと顔がボールみたいになって、そんな姿でも毎日撮影するから、それが毎朝放送されることが悔しい!(笑)。コンディションを完璧になんていうのは、もう全然無理で(笑)、みなさま、ごめんなさい(笑)」と打ち明けた。
それでも「何より、私よりも朝から夜まで朝ドラの世界にいるスタッフさんたちが本当に逞しくてかっこよくて、そんな方たちと一緒にできたこと。自分のパワーにもなったし、とっても幸せでした。みんな元気かな(笑)。昨日は月曜日でしょ?今までなら会ってるはずで。台本読まない自分が不思議で仕方なく。夢の中で台本読まなきゃ!っては!って起きてね(笑)でも、なぜか寝ぼけてるから来週クランクアップだ!とか、よく分からないこと考えてて(笑)。自分はどれだけ朝ドラのこと考えて毎日生きてたんだよ!って、冷静になって考えた時、朝からちょっとおかしくて笑いました(笑)。大変だったけど、結局不思議なもので、今思い返すと、楽しかったなぁ、またやりたいなぁとか思えちゃうんだよな。不思議だよね、本当に。またヒロインやりたいなと思うし、たくさん支えていただいたから、今度は支える側の人間として朝ドラに出たいなとか思うし(笑)」と再挑戦の意向も。
最後は「『半分、青い。』に出演できたこと、本当に本当に幸せでした。最高な人たちに出会えました。また1年後、20歳の時お祝いしてくれるって、優しいんだ、みんな。こんな私のために集まってくれるって。それまでまた一つ一つ、一生懸命向き合って頑張んなきゃ。また一緒にやりましょうって、色んな方が言ってくれたから。また一緒にやれるようになんなきゃ、頑張らなあかん。みんな、ありがとう。大好きや!!」と感謝し、決意を新たにして長文のブログを締めくくった。