爆笑問題 さくらさんと新人時代からの縁「覚えてる」に「うれしかったなぁ」
2018年08月29日 19:22
芸能
最初の出会いは爆笑問題がまだ新人の頃。世はイカ天ブーム真っ盛りで、バンド絡みのイベントが数多く開催されていた。爆笑問題は有頂天のケラ(55)が主催する渋谷公会堂のイベントに参加。幕あいで漫才を披露していた。ただ、観客はバンドを目的に来場しているとあって、芸人に目を向ける人はほぼ皆無。バンドファンに向かって暴言を吐くなど、2人のフラストレーションはたまりにたまっていた。
「踏んだり蹴ったりだな」と文句を吐きつつ楽屋に戻ると、そこには人だかりが。その中心にいたのが、アニメ「ちびまる子ちゃん」のヒットで時の人となっていたさくらさん。2人は遠巻きにその姿を見るしかなかった。
それから十数年後。さくらさんから爆問の2人に、「(ちびまる子ちゃんの)エンディングテーマを、ぜひとも大好きな爆笑問題さんに頼みたい」とのオファーが届いたという。2人はイベント以降の活躍が認められたと、ことのほか喜んだという。
レコーディングの際、さくらさん本人と会って新人の頃のイベントの話をしたところ、「凄い覚えてる。あの時は緊張して声をかけられなかった」との返答が。さくらさんからの思わぬ告白に、太田は「うれしかったなぁ。『そんなふうに知っててくれたんだ』って。向こうは日曜日のあの時間でダーンって行ってた人だからキラキラしてたけど、こっちはペーペーで…」と、新人時代の境遇の違いを踏まえつつ喜びを噛みしめていた。
出来上がったエンディングテーマは、爆笑問題が扮するネズミのコンビ“爆チュー問題”と、まる子が歌う「アララの呪文」。さくらさんのお気に入りとあって、04年から12年までお茶の間に流れた。太田は「いまだに爆チューを覚えているっていってくれてる人がいるのはさくらさんのおかげ」と改めて感謝の気持ちを述べた。
そういった経緯もあり、太田は「あの国民的な漫画を描くくらいに、俺らも頑張らなきゃみたいなことは、要所要所で思っていた」と吐露。さくらさんに対して尊敬の念を抱きつつ、「寂しいなぁ」とつぶやいた。