滝沢秀明 年内で芸能界引退 ジャニー社長“後継”、タキツバは解散
2018年09月13日 05:00
芸能
![滝沢秀明 年内で芸能界引退 ジャニー社長“後継”、タキツバは解散](/entertainment/news/2018/09/13/jpeg/20180913s00041000080000p_view.jpg)
12日、スポニチなどの取材に応じた滝沢によると「タッキー&翼」の活動休止から約1年が経過した8月中旬、ユニット復活が厳しくなる中、舞台演出経験もあり、事務所内の先輩、後輩ともに人望が厚い滝沢に、ジャニー氏から一つの選択肢として提案があった。今月4日に改めてジャニー氏と会談し「タレント業と並行してもいいのでは」と言われたが「自分の活動が手薄になるのも失礼だし、やるなら本気でやりたい」と引退を告げた。来年からジャニー氏をサポートしつつノウハウを学ぶ。
ジャニーズ事務所の隆盛は、ジャニー氏独自の感性に基づく人材発掘と養成にある。滝沢はそれを継承する重責を担う。「どこまでできるか分かりませんが、それぐらいの覚悟で引退した」と話した。
ただ、ジャニー氏が務める社長職は継承しないと宣言。「グループ会社をつくり、そこに所属する形になる」と話した。肩書や役職については、今後協議して決定する。
ジャニーズ事務所はジャニー氏がクリエーティブな面を統括し、姉のメリー藤島副社長(91)が経営面を担当する形で発展してきた。現在はメリー氏の長女、ジュリー藤島副社長(52)を中心とした体制への移行を進めている。
ジュリー氏とは転身が決まってから会談。「協力してやっていきましょう、という話はした」としつつ、ジャニー氏とメリー氏のような「両輪」となることは否定。「僕はジャニーさんの“イズム”の後継者であり、その立ち位置になれる器ではない。今後は、ジュリーさんを中心としたジャニーズになっていく」とし、経営を学ぶ予定もないとした。
「タッキー&翼」の復活を見せられないままの解散。だが「ジャニーさんには“今回のことを悲しい出来事にしたらYOUの負けだよ。おめでたいことにしなきゃダメなんだよ”と言われている」と後ろは向かない。
「ジャニーさんはまだまだ元気」と、しばらくはジャニー氏中心の体制が続く見通しを語った滝沢だが、年齢を考えると“帝王学”を継ぐ時間は決して長いとは言えない。帝国のさらなる発展を託された滝沢は、その期待を形にできるか。
◆滝沢 秀明(たきざわ・ひであき)1982年(昭57)3月29日生まれ、東京都出身の36歳。02年10月までジャニーズJr.のリーダーを務めた。17年からアラブ首長国連邦の親善大使。今年2月にはフジテレビ系「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」に主演。火山探検家としての顔も持ち、神戸大海洋底探査センターの論文に名を連ねている。1メートル69、血液型A。
◇ジャニーズ事務所 歌と踊りを中心とした男性アイドルの芸能事務所で、ジャニー喜多川社長が1962年に創業。所在地は東京都港区赤坂。従業員数は120人。64年12月に最初のアイドルユニット「ジャニーズ」がレコード「若い涙」でデビュー。70年代から80年代にかけて、フォーリーブス、郷ひろみ、たのきんトリオ、少年隊ら人気タレントを続々と輩出。