NHK&日テレ、異文化交流で見えた“違い” 武田アナ「“続いてCM”と言ってみたい」
2018年09月19日 09:00
芸能
会見場は東京・汐留の日本テレビのスタジオ。武田アナの第一声は「アウェー感が半端ない」と若者風の言葉だった。さらに、自身がコラボデーのTシャツ姿であることに「違和感がある」と言って、しっくり着ていない様子。日テレの番組に出演することについて「“続いてコマーシャルです”と言ってみたい。NHKではなかなか言えないので」などと楽しそうに話し、NHKの番組とは一風違った印象だった。
「NHKのアナウンサー」という言葉を聞くだけで、どこか真面目な人を想像してしまう。でも、それは公共放送に対するイメージだ。武田アナだけではない。桝アナは今回のコラボ企画で驚いたことを聞かれ、「打ち合わせの時、NHKの広報部の方が茶髪でビックリした。ややソフトモヒカンで。うまくやっていけそうな気がした」と明かしていた。
一方で、NHKと民放の大きな違いは、視聴率のとらえ方だ。武田アナは日テレの社屋に入った感想を聞かれると「これ言っていいのかな…」と迷いながら、「『視聴率三冠王』とか貼ってあるんですよ。そこにものすごくプレッシャーを感じた。こうして社員の方を鼓舞されてるんだなと。我々にも“頑張れ”と言われている気がしました」と話した。公共放送も多くの人に見てもらうことは大事だが、視聴率が経営に直結する民放とは数字が持つ意味の大きさが違う。水卜アナが「NHKのアナウンサーの方は視聴率グラフとか見るんですか?」と素朴な疑問をぶつけていたが、その気持ちもよく分かる。ちなみに桑子アナは「見ます」と答えていた。
会見の最後は、前日13日に全米オープンで初優勝した大坂なおみ選手に贈られた車の話に。日産自動車の「GT―R」だったが、NHKのニュース番組では商品名を使わないのが基本。桝アナが「どう紹介するんですか?」と聞くと、武田アナが即答。「“大手自動車メーカーのスポーツカー”です」。桝、水卜両アナだけでなく、会見場にいたスタッフも「おお〜!」とうなずいていた。すぐに公共放送のスタイルに変換できるのは、さすがだなと思った。(伊藤 尚平)