横尾忠則さん個展延期 職員30分遅刻に「創作意欲失われた」
2018年09月20日 05:30
芸能
素材運搬役の美術館職員ら3人は同9時30分ごろに約20キロ離れた美術館から車で出発。通常なら30分ほどの道のりだったが、この日は交通事情の影響で同10時15分ごろに到着。待たされた横尾さんは「創作意欲が失われた」として滞在先の市内のホテルに引き揚げた。
その後も横尾さんの多忙なスケジュールなどもあり作品制作は進まず。今月14日、西脇市教育長が横尾さんに面会して延期の意向を伝え、了承を得た。
横尾さんは西脇市出身で、1984年に開館した同美術館で2012年まで毎年、企画展を開催。今回の特別展は6年ぶりの開催とあって、地元ファンの期待も高まっていた。美術館の担当者は「先生の制作意欲をそいでしまった」と平謝り。特別展開催に向けて「全力で対処していきたい」としている。
◆横尾 忠則(よこお・ただのり)1936年(昭11)6月27日生まれ、兵庫県西脇市出身の82歳。グラフィックデザイナーとして活躍し、60年代後半から70年代にビートルズやアース・ウインド&ファイアーといった大物アーティストのポスターやレコードジャケットを次々と手掛け、世界的に高い評価を得る。72年にはニューヨーク近代美術館で個展を開催。81年に画家に転向。紫綬褒章、旭日小綬章ほか受章、受賞は多数。